私の家の軌跡展

明治維新150年記念展

有田晩香窯 ー明治から平成の窯元の軌跡ー

 

会期:2018年12月15日(土)〜2019年1月14日(月・祝)※年始は1月1日から開館

会場:佐賀県立九州陶磁文化館[第一展示室] 

入館料:無料

開館時間:9時〜17時 

休館:月曜日(祝日は開館)および12月29日〜12月31日

 

いよいよ、

今週末から私の家の軌跡展が開催されます。

晩香窯とありますが、正式には「晩香窯庄健(ばんこうかましょうけん)」です。

創業明治17年から現在までの作品群を展示致します。

私の父は晩香窯の5代目。それ以前は多くの絵付職人などをかかえた窯元でした。

庄村家の歴史と共に、有田のやきものの移り変わりなどもわかる

貴重な展覧会になっております。

 

お時間ございましたら、ぜひ有田へお越し頂き、この展覧会を観て頂き、

その足で庄村家へお寄り下さいませ(笑)

ちなみに、庄村家は江戸末期からある古い家です。

有田の伝統的建造物の指定を受けています。

 

いろんな角度から有田焼そして庄村家の陶芸を感じて下さい!

どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

 

某会社の通信障害

先日かな?

某会社の通信障害によって、大変な混乱が起こったというニュースを見た。

とても便利な携帯。

電話、メール、ナビ、支払いなど、これ一台あれば何でもできる。


それが突然使えなくなったら。。


いかに携帯に支配されていたのか?に気づかされただろう。


便利な世の中になればなるほど、

人間は弱くなってきているようだ。。

私が大学生だったころは、ポケベル全盛期で

その前は当然のことながら固定電話しかなかった。繋がる手段は限られていた。だからこそ、繋がらない時を楽しむ手段も知っている。


待ち合わせの連絡がうまくいかず、偶然的に出会えて喜んでいるニュースを見た。便利だからこそ気づかないささやかな喜びなのだろう。


最近の心の病気などは、言い切ることはできないが少なからず、便利な世界が生み出した病気なんだろうなと思う。一年に一度でもいいから、仕事がお休みの時にでも、携帯の電源をオフにして過ごすような条例があればいいのに。。


世界はもっと広く、大きくも小さくも感動はいくらでも転がっていよ!


そんなメッセージを便利なPCを使って流す私って。。(笑)

さて、仕事しよっ!









個展を終えて

日本橋三越での初個展。

いつもお世話になっている皆さまのおかげを持ちまして無事に終えることができました。

誠にありがとうございました。


バタバタした下半期でしたが、今年の個人の仕事は終了しました。

来年は大きなイベントをかかえています。

そのためにこれからストイックモードで制作して参りますゆえにどうぞよろしくお願い申し上げます。


ところで、

今週末、家族で温泉旅行してきました。

現実から切り離すためにスマホのオフにしての旅行。普段は何かするにも、何処へ行くにも、

ネット情報は欠かせないもの。

しかしながら、オフにすることで見えてくるものがあった。

豊かな時間とは、こういった過ごし方なのだろうと、嬉しくもあり、悲しくもあった。。

さて、

明日からはご依頼のお仕事をこなします。

並行して、来年に向けての作品作りも本格的に始動です。

無理しない程度に頑張りまくります!!


個展のお知らせ

 

白妙磁の世界 庄村久喜 作陶展

 

会期:2018年11月21日(水)〜26日(月)<最終日は午後5時閉場>

会場:日本橋三越本店 本館6階 美術サロン

 

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この度、日本橋三越本店にて初個展を開催させて頂きます。

「なぜ、磁器でなければいけないのか?」

10年前、有田の地で生まれ育った私に投げかけられた難題でした。

これを機に当たり前のように使われていた素材(磁器土)に着目し、

深く考えた末に生まれたのが白妙磁と名付けた私の白磁です。

絹のように滑らかで穏やかなかげりをたたえた新しい白磁の世界をご高覧頂き、

私の磁器に対する想いを看取して頂けましたら幸いです。

                         

                           庄村久喜

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只今、個展前最後の窯焚き中です。

窯の中には新作ばかり入っています。。

無事に焼き上がること祈っています。

 

どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

・・・・

 

えっと、

 

全日在廊致します。

 

 

 

窯をたく

個展前の最後の窯たき。
ほとんどが新作を積んでいる。
焼き上がりが楽しみです。

個展の詳細は後日に。

3人展

2度と開催しないだろうこの3人展。
理由は、
各々すでに個展をはる作家で、
スケジュールが合わない。
もしも開催するのならば、
互いにおじいちゃんになってからだろう。

そんな三人展をよろしくお願いいたします。
前日在廊中!








大阪に来てます

あべの近鉄本店での3人展のために
大阪に来ております。
明日より全日在廊します。
よろしくお願いいたします。

がしかし、
来月の個展も1ヶ月を切っている。。
彫りをしないといけない作品がまだまだある。。
気持ちが焦るが何もできないので、
今ある仕事を全力でやるのみ!

お時間ありましたらぜひ!




ブラタモリを観た

さきほど、
ブラタモリを観ました。二週にわたっての有田焼特集の一回目。
さすがはNHK.さすがはタモリさんの番組と思いました。民放だったらこんなに深くマニアックな内容は作らないだろう。
今まで数多くの有田焼についての番組がありましたが、今回の番組が初めてと言って良いほど、有田焼の本当の魅力を伝えているのではないかと思って観ていました。

番組を観た方はわかるかと思いますが、
泉山陶石場で、白くてネバネバした粘土状のものが映りましたが、あれはおそらく「ギチ土」という重要な鉱物です。

有田焼の原点である泉山陶石。
地元の研究者、陶土屋さんなどが、再利用のために、何度も粘土化をチャレンジしてきたが、ロクロ成形や乾燥、焼成の際に不具合がおきていた。昔の文献に完璧な生成方法が残っていないからだ。。
そんな中、私が尊敬する有田の陶芸家が地学的目線と作り手目線で、陶石の完全生成を試みていた。
その際に偶然に見つけたのがその「ギチ土」なのだ。そして「ギチ土」の成分などの相談を受けていた方たちが、今回の番組に出演されていた二人の鉱物の専門家でした。(そこに有田の専門家がいなかったのが残念)


奇跡の連続で生まれた陶石という名の
宝石の原石。

いろんな奇跡が重なりあったのは、
人知ではなく神様の仕業なのだ。

前回のはなしで、ロクロのうまさを語ったが、技術は目的に応じて変わっていく。
日本の磁器が誕生して400数年、全く変わらないものは「素材の恩恵」なのだ。
厳密に言えば、泉山陶石から天草陶石へと移行したんだけど、唯一おなじなのは、陶石1つのみ!単体で粘土化できるということなのだ。世界にまれをみる奇跡の鉱物なのだ。

10年前・・・

当時の私は、あと5、6年で迎える有田磁器誕生400年について考えていました。

「私にとっての400年とは何だろう」

その答えは素材を見つめ直すことで見つけ出すことができると思い、
試行錯誤の結果生まれたのが私の白磁(白妙磁)でした。

そしてそれが、
「有田で磁器を作る意味であり私の使命」
だと思いました。

今回の番組は、そんな素材の尊さを感じさせられる良い番組だった。

来週も楽しみです。






ロクロがウマイという私の解釈

解釈の話。
有田の伝統的な磁器のろくろ技術は、のべベラ(ギュウベラ)という道具を巧みに使い、
世界にも誇れる高度なろくろ技術であるのは
誰しも感じていること。
求められた形を精密に作る技術を習得したいのならば有田で修行することが一番の近道といっても過言ではない。
そんな高度な技術を持った人達が有田には何にもいて、さすがは磁器の町といったところだ。
その技は昔の陶工達から脈々と伝承されていて、当然のことながら私自身も学ばさせていただいた。
しかしながら、

これが「うまさ」なのだろうか??

そもそも、
伝承されている磁器のろくろ技術は、

・求められる形を精密に作るための技
・限られた時間内で数多く作るための技

なのだ。(それ以外にあるかもしれないけど)

技の本来の目的が上記ならば、手段としてのろくろ技術は高度な方がよい。
だけど、それに変わる成形法はすでにある。
精密さを追求するならば、3Dプリンターで作ればいい。数を要するならば、型を使って量産すればいい。

・・・

伝承されてきた技術って、
すべては効率性、合理性の元に生まれたもの。そして、その発展型が鋳型での量産、3Dプリンターの活用なのだ。
 
手仕事の本来の良さって、精密さではない。
強いて言えば、不精密なところに良さがあるのだ。

まぁ。技術に罪はないんだけど。。(笑)
要は、作りての柔軟性、創造性なんだけどね。

景色を楽しみながらの沖縄縦断ドライブで
F1走らせてもねぇ・・・ゴールはできるが本来の目的は達成できないよね。

私は有田の伝統的な磁器ロクロの技術を学んだ。しかしながら、常に教科書通りに使うことはない。目的があって手段がある。目的に応じて技にアレンジを加えたり、そもそも使わなかったりもする。また、知識や経験によるストッパーを外すことは、ひらめきや偶然性に繋がりそれも大事。技術を習得すると、ある態度の限界がわかってくる。例えば、これ以上広げたり薄くしたりすると窯で焼くときに歪むなどなど。
これは経験上のデータもあるんだが、確実に失敗するという確証もない。危険察知のストッパーは、時に創造性の邪魔になる。

私はそのストッパーをいつでも外せる。
失敗も多いけど(笑)

この先もアナログな手仕事を続けるためには、昔みたいに目的が1つではなく、多目的に順応できる手段(ロクロ技術)が必要で、そのいうことを「ロクロがうまい」と言う・・そんな私の解釈の話でした。





「かたち」について

新しい形を模索していた。

私の白磁釉薬に合う形とはいったい何かを・・

物理的理由(釉薬がはがれる)から釉薬は通常より薄くかけている。

白妙彩磁という技法を作っている。これは通常より薄くかけ、

マスキングによりデザインをし、その上から再度かけている。

それでも、通常より薄い。

薄い・・が、釉調はとてもやわらかい。

通常はどっぷりたっぷりと釉薬をかけることによってやわらかい表情が生まれる・・・

なんともややこしい。。

 

そんなこんなで色々と思考して作ったかたちがこれ・・

 

 

白妙磁ぐい呑

 

私の白磁釉薬に合ったフォルムに仕上がったと思う。

お気に入りの一品です。